オフショア開発で失敗しないためには
近年、オフショア開発のレベルは顕著に向上しています。
多くの開発国では、技術力の高いエンジニアが増えており、最新技術への対応能力も強化されています。
また、グローバルスタンダードに沿った開発プロセスの採用や、品質管理の徹底が進んでいるため、以前に比べて高品質な成果物を期待できるようになりました。
これにより、コスト削減だけでなく、専門技術の活用や開発スピードの加速を目的としたオフショア開発が注目されています。
しかし、文化的な違い、コミュニケーションの障壁、プロジェクト管理の難しさなどの課題は残されており、依然として、オフショア開発の失敗が多く見られることも事実です。
では、オフショア開発で失敗しないためにはどうしたら良いのでしょうか。
オフショアで失敗する理由
オフショア開発での失敗は、主に以下の要因によって引き起こされます。
- コミュニケーションの不足
言語の違いだけでなく、文化的な背景やビジネスプラクティスの違いが原因で、コミュニケーションがうまくいかなくなります。 - 要件の不明瞭
プロジェクトの要件が明確に伝えられず、開発チームがクライアントの期待を正確に理解できない場面が多く発生します。 - プロジェクト管理の欠如
適切なプロジェクト管理手法が採用されていないか、リモートチームの管理が不十分であるため、プロジェクトが軌道から外れてしまいます。
結論:オフショアマネジメント人材で選ぶ
まずは、要件(要望)を明確にしておく必要があります。
ただし、これはオフショア開発に限らずすべての開発において重要です。
オフショアでは、これに加えて、ブリッジエンジニアなどのオフショアをマネジメントする人材を重要視してください。それだけです。
その理由の一つとして、オフショアでは優秀なエンジニアの数も多く、担当エンジニアの入れ替えは比較的柔軟です。
つまり、個々のスキルよりも発注側と対峙し、かつオフショアをコントロールする役割を持つマネジメント人材でほぼすべてが決まるということになります。
エンジニアスキルが高いことを売りにしている業者よりもマネジメントをきっちりと保証している業者を選ぶようにしてください。
なぜ、オフショアマネジメント人材が重要なのか
下記ではオフショアで失敗しないために重要なことを上げています。
いずれもエンジニアのスキル以前の課題であることがわかります。
それぞれの項目はプロジェクトマネージャーやブリッジエンジニアなどで役割を分担することもありますが、彼らはこれを理解したうえで適切にマネジメントを行う必要があります。
- 明確なコミュニケーションの確立
発注側とエンジニアの双方に対して、コミュニケーションツールや定期的なミーティングを活用して、クリアで一貫したコミュニケーションが重要です。 - カルチャーの理解と尊重
オフショアチームの文化を理解し、相互の尊重を基盤とした関係を築くことが重要です。 - 詳細なプロジェクト計画の作成
プロジェクトの目標、期待される成果、納期などを明確にしっかりと共有することで、誤解を防ぎ、効率的な進行を促すことが重要です。 - 適切なプロジェクト管理ツールの利用と運用
タスク管理、進捗の追跡、ドキュメントの共有などを容易にするためのツールの選択と適切な運用が重要です。 - リスク管理の実施
プロジェクトのリスクを事前に特定し、対策を講じることで、予期せぬ問題への対応能力を高めておくことが重要です。
オフショアマネジメント人材の見極め方
- 日本語が喋れるか
- 円滑なコミュニケーションができているか
- 伝えたことを積極的に理解しようとしているか
- 的を射た質問や提案ができているか
- 聞いたことや考えを言語化できているか
- リスクや実施条件についてはっきりと言及しているか
- 期日に対する意識が高いか
- レスポンスが早いか
オフショア開発はその性質上、国内開発とは異なる種類の課題を伴いますが、適切なマネジメントを行うことで、これらの課題を克服し、プロジェクトを成功に導くことが可能です。
オフショアが提案される場合、その多くはマネジメント人材の役割と費用が低く見積もられがちですが、しっかりとしたマネジメント体制を理解したうえでコストの評価をしてください。
結果的に品質を高め、コストメリットを得ることができ、必ず成功することができるはずです。
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これにより人材の安定採用やスキルセットの担保が可能となり、お客様の要望によりマッチした開発体制をご用意できるようになりました。
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